最終更新日: 2025/05/22 19:58 屋号の意味とは?開業する時の個人事業主の屋号の決め方や変更方法も
屋号は飲食店などの個人事業主がつける自分の会社の名前のことですが、その決め方、あるいはその変更の仕方等、屋号には知っておくべきことがたくさんあります。最近では自分で開業する人も年々増えてきています。ここではそんな屋号にまつわる知識や雅号という言葉との違いまで幅広く紹介していきます。
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目次
屋号の意味とは?
屋号の意味とは①個人事業主や歌舞伎役者が名乗る名称

屋号の意味の1つ目は、個人事業主や歌舞伎役者が名乗る名称です。歌舞伎役者等が名乗る名前を示す場合もあるのですが、ここでは基本的に店舗や個人事業主が名乗る名称として屋号を紹介し、またその関連の知識まで見ていきたいと思います。年々個人で開業する人は増えており、屋号のつけ方にも注目が集まっています。
個人事業主において自分の名前や、屋号を覚えてもらうことは非常に大切になってきます。何故なら、従事している業務や提供している商品のオリジナリティが高く、他の商品やサービスとの差別化が進んでいるなら問題はないのですが、競合がいる状況では名称において他との差別化を図ることが必要になるからです。
屋号の意味とは②商号と違い決定や変更に関してのルールが緩い名称

屋号の意味の2つ目は、商号と違い決定や変更に関してのルールが緩い名称です。屋号とは商号と比べて名乗りやすい名称と言え、そのために変更もしやすくコロコロ変えていると定着しづらいという側面もあります。逆に屋号は思いついた名称について相手に即時名乗ったり、商売で使ったりできる即効性もあると言えます。
屋号に関しては規則が緩いため、自分のインスピレーションで好きな名称を名乗れる、あるいはもしも気に入らなければすぐに変更できるなどと思いがちですが、そのような考えで屋号を決めると、屋号のせいで商売がうまくいかず、後悔することになります。
そのようなことがないよう、ここからは屋号の決め方やその変更方法、そして注意点など開業において失敗しない屋号のポイントを紹介していきます。
開業する時の個人事業主の屋号の決め方とは?
開業する時の個人事業主の屋号の決め方①馴染みの名称があればそれを名乗る

開業する時の個人事業主の屋号の決め方の1つ目は、馴染みの名称があればそれを名乗ることです。屋号というものは、商号よりは定着しづらい側面もありますが、長く使っているものほど、その名称に対して相手の信頼を集めやすくなります。そのため、屋号として使っていなくても馴染みの名称があれば引き継ぐのも一考です。
例えば佐藤さんという人がコーヒー豆を売る仕事をする時に、業界の中で「佐藤さん」ではなく「とうさん」と呼ばれて慕われていた場合、「父さん珈琲店」などと屋号を付けると、知っている人からすると「あのとうさんがコーヒーの店をはじめたんだ」と足を運びやすく、また新規客も「とうさん」と呼び親しみやすくなります。
開業する時の個人事業主の屋号の決め方②自分の名前を入れるか考慮する

開業する時の個人事業主の屋号の決め方の2つ目は自分の名前を入れるか考慮することです。例えば先ほど例に挙げた「父さん珈琲店」ですが、佐藤さんが頼もしさを感じさせる男性であればいいのですが、佐藤さんが女性でかつ縁も所縁もない場所で商売を始める場合「父さん珈琲店」はふさわしい屋号ではない可能性があります。
また、最初に人を雇って商売をするような規模ではない場合だと「佐藤珈琲店」とした方が、業者も客も屋号から佐藤さんの顔を連想しやすく、商売がしやすいということもあり得ます。自分の名前を屋号にそのまま入れるのはありきたりだと思うかもしれませんが、有効な場合も多いので候補には入れた方がいいでしょう。
開業する時の個人事業主の屋号の決め方③名詞・看板映えを考えた名称にする

開業する時の個人事業主の屋号の決め方の3つ目は、名刺や看板映えを考えた名称にすることです。名称の中には、会話に出てきた時に耳で聞いていいなと思っても、看板や名刺でその名前を見た時に事業や取引相手を連想できない名前が少なくありません。特にカタカナの名称にそのような名称は多くなっています。
そのため、名称を決める際に数人で会話をしている中で「それいいね」という風になっても、一度書いてみて、名刺になったところや看板になったところを想像して、それもまた味があるなと思えるならその名前にしても良いかと思いますが、文字面が今いちと感じるなら他の名前を考えた方が賢明と言えます。
ちなみに下記の関連記事は名刺入れのポケットの使い方や名刺交換のマナーが紹介されている関連記事です。下記の記事を見ながら、名刺のどういったポイントを見るのか、あるいは名刺を受け取った時の気持ちになって屋号を考えると、文字面のいい屋号が思い浮かぶことでしょう。
開業する時の個人事業主の屋号の決め方④事業が複数あれば分けるか考慮する

開業する時の個人事業主の屋号の決め方の4つ目は、事業が複数あれば分けるか考慮することです。事業が複数ある場合には、基本的には屋号を分けるのが無難です。例えば飲食店と不動産業をそれぞれ持つ場合には、それぞれの屋号があった方がいいですが、飲食店を2つ持つ場合でも屋号は分けた方がいい場合があります。
例えば熊ヶ根という町にあるので「熊ヶ根食堂」という屋号で食堂をやれば地元密着型の食堂として繁盛するかもしれませんが、別の場所でまったく同じメニューを出す食堂をやる場合「熊ヶ根食堂」がふさわしい屋号ではない場合もあります。
「熊ヶ根食堂」がすでにブランド化されている場合には違う町でも「熊ヶ根食堂」を名乗った方が集客しやすいかもしれませんが、ブランド化まで至っていない場合にはその町において、その屋号は意味のない屋号になります。それなら、その食堂がある町の名前やより集客しやすい別の名前をつけた方が集客はしやすくなります。